2013年2月11日月曜日

ダニエルさんからの手紙+ダンスについて


ダニエルさんから、1月の『アクラム・カーン『DESH―デッシュ』』の観劇お手紙が届きました。ダンスをみる楽しさ、について、です。
-------
ども、ダニエルです。
アクラム・カーンの『DESH』を観てきました。
作品については、もうだいたい甘夏さんが書いてくれたので、
今さら僕が書くこともなさそうですが、ここで質問を一つ。

突然ですが、ダンスは好きですか? 「好き」なら、踊るのが好きですか? 
それとも観るのが好きですか? はたまた、どっちもですか?

僕は、踊るのは「好き」というほどではないですが
(ダンスをちゃんとやったことはないし、クラブにも2、3回しか行ったことがありません)、
観るのは好きです。
ダンスの場合、演劇以上に、「やるのも観るのも好き」な人が多そうな気がするので、
僕のような人は少数派かもしれません。

じゃあ、自分では踊らないくせに、どうして僕がダンスを観るかというと、
一番の理由は(自分にとって)いいダンス、いい動きを観ていると
気持ちよくなるからです。
YouTubePerfumeやマイケル・ジャクソン(古い…)のPVを観るときも、
劇場にダンスを観に行くときも同じです。
要は、カラダで楽しむ感じです。もちろん作品によっては、頭で楽しむ時もありますが。

劇場では何を観ているかというと、大半はコンテンポラリーダンスを観ています。「ちょっと待って、コンテンポラリーダンスって何?」
と思う人がいるかもしれませんが、
これといった答えはありません。コンテンポラリーダンスは、
「バレエでも、ストリートダンスでも、日本舞踊etc.でもないダンス」で、
言ってみれば「何でもアリのダンス」です(現代アートみたいなものかなぁ)。

そうすると、「それって、どういうこと???」と思い、
「大丈夫かなぁ」と不安になるかもしれません。でも、
「何が出てくるんだろう?」という思いは、裏を返せば、
「まだ見ぬもの」へのワクワク感にもなります。
僕がコンテンポラリーダンスを7、8年くらい観つづけているのは、
このワクワク感のためです。

前置きが長くなりましたが、アクラム・カーンによる『DESH』は、
気持ちよさとワクワク感の両方を満たしてくれる素晴らしい作品でした。
YouTubeの動画でもわかるかと思いますが、
インド古典舞踊のカタックをベースにしているカーンの動きは、
とてもキレがあって、カッコいい。まずこれだけで満足です。
そのうえ、父と子をめぐる物語があることで、作品にグイグイ引き込まれます。更に、
音楽、舞台美術、照明、アニメーションといった要素が表現の幅を広げ、
次々に繰り出される見せ場の連続に圧倒されてしまいました。

というのが単純な感想なのです。で、それとは別に観終わった後、
こういう素晴らしい作品が生まれたのは、一人の天才(カーン)の力のみによるのではなく、
その周りに様々な才能(音楽、舞台美術等々)が集まったからなんだろうなぁ、と思いました。

いろんな人が力を合わせて一つの作品を作るというのは、舞台づくりの魅力の一つかもしれません。
----

ダニエルさんありがとうー!

私は小さい頃ダンスを習ってました。そこは小さな子ども向け教室で、
日舞やらクラシックやらの要素を取り入れたダンスをすることと、
心身をみがくこと(しつけですね)という意味合いが
半々ぐらいのところでした。
運動神経がない私としては、完全についていけなかったのですが
それでも、奔放に体を動かすのはまあ大好きです。リトミック、好きだったなー。音楽にあわせていろんなものになりきるの。「木」とか。
いまでも、結構アイドルのPVとか観てるとなんか感情がガーッと動く感じがします。
体と感情ってリンクしてるんだわ! と気づいたのは最近です。

豪華な劇場にゆくとなんとなくかしこまらなきゃいけない気がしちゃうけど、
そういうことではなく、深々と椅子に座ってゆるりと安心して楽しめると良いですね。
ではきょうは、このあたりで。

0 件のコメント:

コメントを投稿